NEW PLANTS EXPERIMENTS

個人趣味での植物実験レポ

メキシコ亀甲竜とアフリカ亀甲竜

1.はじめに

風水を気にし始めるとキリがないのだが、京都のような古い町は方角を気にかけており例えば北東には猿の置物を配置することが良いらしく、我が家も北東には鬼瓦の置物を設置している。京都の平安神宮、奈良のキトラ古墳にもあるように四聖獣は方角・色・季節を表しているが、日本人でも、青春や朱夏、白秋、玄冬などの言葉がそれに関係していると知っている人は少ないと思われる。昨年、これに従い、薔薇/青龍、南に薔薇/朱雀、西に菊/白虎を配置したが、玄武にまつわる植物を入手できなかったため、亀甲竜に挑戦しようと試みた。

 

↑青龍

↑朱雀

↑白虎

 

亀甲竜には最近はホームセンターで1500円くらい(楽天では3000円前後)で普及率の高いアフリカ亀甲竜と、ほとんど流通のないメキシコ亀甲竜の2種類がある。唯一、ふるさと納税などでもらえるらいいが、このサイズが部屋置きされると存在感がありすぎて困ってしまう。インターネットを調べても、アフリカ亀甲竜は、その育て方がわかりやすいものの、メキシコは育てるのが難しいのか、簡単なのかよくわからない。


 


 

 

2.実験方法

アフリカ亀甲竜

8月20日に、アフリカ亀甲竜はカインズホームで上記、楽天リンクサイズと同等のものを1500円で購入した。

メキシコ亀甲竜

8月5日に種子10粒を購入(Fig.1)し、吸水で戻す、ココナツヤシガラ乾燥マット(発芽用:seria)にまき、1か月後、2,3芽の発芽が見られたが、屋内避難しなかったものは寒さで枯れ、避難させた1芽のみ残存した。

本日3/21まで北側屋内の窓際、夏場25-30℃、秋15-20℃、冬10-15℃で管理し、3日に一度程度、水を与えた。11月頃からは、水を切り替え、メネデール水溶液を50cc程度を与えた。ともに成長が速く10月頃、自作の3Dプリンター植木鉢(1.5ℓ相当)に植え替えを実施した。同時に、Seriaの巻付け用金具を設置した。

Fig.1 メキシコ亀甲竜種子

3.実験結果

アフリカ亀甲竜は夏の終わりの10月頃に一度、葉が完全に枯れたが、2週間後、メネデール水溶液に切り替え後、再度、葉が成長しはじめた。現在、塊根は直径8cm前後(Fig.2)。葉は丸いハート形である(Fig.3)。

Fig.2 アフリカ亀甲竜(2025/03/15)

Fig.3 アフリカ亀甲竜ハート葉

他方、メキシコ亀甲竜は10-2月頃まで成長を続けたが(Fig.4)、3月になり葉が枯れ始めた(Fig.5)。アフリカ亀甲竜と異なり、縦長のハート型の葉であるが、まだ塊根部は確認できない。

Fig.4 メキシコ亀甲竜(12/22)

Fig.5 メキシコ亀甲竜(3/15)

4.考察

アフリカ亀甲竜の育成は屋内の明るい場所なら難なく育てることができる。成長も早く特に多肉植物の土にメネデール水溶液を与えると爆発的に成長する。メキシコ亀甲竜も同様で発芽率も高いようだが、屋内管理は必要。アフリカ亀甲竜、メキシコ亀甲竜ともに冬型の植物と思われる。今後しばらく休眠後、再度、発芽することを期待したい。なお、アフリカ亀甲竜の大物は咲くやこの花館で見ることができる。塊根サイズは30cm程あるが、ここまで成長させることができれば、それは見事なものだと思う。

Fig.6 アフリカ亀甲竜(咲くやこの花館)