1.はじめに
以前ZATTAメロンというイタリアの古代種メロンについて取り上げた。美味とのことで植え、収穫できたのでその結果を報告する。
2.実験方法
4/16に発芽したZATTAメロンの雄花、雌花を自身で受粉作業。開花直前の雌花に開花済1~2日くらいの花を選んで受粉させる(7/16頃)。栽培はマンションであるため、プランター栽培。8/16まで強烈な西日の当たる屋外で、一日1、2回の自動散水を実施。8/16に実がなった1つを採取した。
3.実験結果
収穫時のZATTAメロンの様子をFig.1に示す。サイズは15cm程度である。くびれ入りで側面が穴があり、丸形状にはならなかった。
懸念点は上部に空いている穴(Fig.2)虫食いというか、雌しべなどの傷が実内部まで入っており成長不良を起こしたと思われる。切断すると、可食部はほんとうにごくわずかであったが種は沢山入っていた。
味は、甘みは少ないが、熟していなくても食べれない訳ではない。みずみずしい、カボチャの味に近いと思われる。美味しいかといわれると現時点では微妙。
4.考察
ZATTAメロンは剛健で育ちやすいが、マンションなどでは受粉に寄与する虫がいないので、受粉自体が難しい。1苗、1個が限界と思われる。また、必ずしも甘く大きい実がなるとは限らないようだ。現在、プランターでは15cm程度のサイズであったが、種は1個で十分量が取れそうだ。やはり、おいしいメロンを得るためにはそれなりの努力がいるということがわかる。古代種らしい、控えめな甘みのメロンであった。